口永良部島の紹介

 口永良部島は、鹿児島県に属する、面積およそ40平方キロメートル、人口約100人の火山島です。
縄文杉で有名な屋久島と口永良部島をあわせて、屋久島町に属しています。

島の全域が国立公園、ユネスコエコパークに指定されており、豊かな自然がそのまま残っています。

島内に4カ所沸く天然温泉や、北の美浦湾に広がるサンゴ礁、希少な動植物などが観察できます。


 エラブオオコウモリは、口永良部島とトカラ列島の一部の島に生息している、大型のコウモリです。
 超音波を出して物の位置を測るのではなく、人間と同じく目で見て飛行(=有視界飛行)しているのが特徴です。

 食べ物は果樹や葉っぱ、昆虫など雑食で、主に食物に含まれる水分を齧って飲み込むため、残りかすは塊にして吐き出します(=食痕、ペリット)。
 食べ物にしている果樹は人間の生活に深くかかわっており、エラブオオコウモリの姿は、人間の生活圏に近いところで観察することができます。
 しかし近年果樹の更新がなされず、エラブオオコウモリの個体数は年々減少していると言われています。

 E-Labでは、観察会などの普及啓発活動をはじめとする、持続可能な共生の在り方を模索して、エラブオオコウモリの保全活動に取り組んでいます。

 タカツルランは、無葉ランの一種で葉っぱがなく、光合成をしないランです。栄養は地中の菌類から受け取り、6月ごろ花を咲かし、その後種子を飛ばして繁殖します。


 口永良部島には、野生の鹿や山羊が生息しています。これらの野生動物は島内に数千頭はいると言われており、天敵のいない口永良部島では、山の中でそれらの動物が食べない植物のみ成長し、山の多様な植物の自然更新が妨げられているという問題があります。

 口永良部島は壮大な自然とその立地から数多くの野鳥が飛来します。通年見られるものから、限られた時期のたった数日間しか見られないものまでその種類は多種多様です。


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